パンデミックの場合の葬儀

今年は新型インフルエンザが世界中に流行しました。長野県でも患者が出ましたが、症状が軽いためまだ大げさな対応をせずにすんでいます。しかし毒性が上がった時の対応を考えておかねばなりません。というのも、もし強毒性のインフルエンザにかかった場合は隔離されてしまいます。もしそこで死を迎えることになると、家族には逢えず、火葬にされてしまいます。死に目に会う、見取るなど宗教儀礼をすることができません。隔離されたまま遺族に会うこともなく骨にされ、インフルエンザが蔓延しないように医療的に処理されてゆきます。インフルエンザが沈静化して初めて遺骨が返されることになります。

人が集まることも規制されますから、枕経、御通夜、火葬、葬儀、四十九日など葬儀の一連の儀式も禁止されます。ですから最悪のケースでは、家族は病院の指示に従い、死に目に会うこともできずに遺骨が変えるのを待ちます。インフルエンザが沈静化して初めて葬儀ができるようになります。沈静化する前はインフルエンザがうつらないように人が集まることができませんから、ただ沈静化するのを待つだけになります。こんなことにならないように、インフルエンザが流行しないように願うだけです。