最近お寺でのご葬儀や法事が増えてきました。
特に葬儀は一時期ほとんど葬儀社の会館で行われるようになってしまいましたが、また寺に戻ってきています。
その理由はイス席になったこと、りらの会など手伝いにより人手がなくてもよくなったことなど外部的な状況が整ったことが上げられると思います。
しかし一番の理由はやはり、お寺という場所が単に葬儀をセレモニーにしないことに皆さんが気づき始めたのだと思います。
肉親の死という強い悲しみを、家族同士が助け合いながら儀式を進めてゆく中で、悲しみを癒し、家族のきずなを強めるという役割を葬儀が果たしていると思います。
またご先祖様という意識が家を大切にしたり、両親や祖父母を大切にするという意識を子供や孫にもたらすというような心の問題への影響もあります。
またお寺では会場使用料はいただきませんから、葬儀費用も会館を使った場合の半分程度で済みます。
車も50台は駐車できますし、葬儀に当たっての手続きをしてもらえる業者を紹介しますので、手間も会館を使うのと変わらず、役所への届出から、通夜の手配、花や供物、あとふきの準備や片付けまで一切合財任せることができます。
「業者の会館を使って葬儀をしたが、請求書が来たら高くてびっくりした」というお話しを時々耳にします。
葬儀は急なことですから、即断しなくてはなりません。
あれもこれもと準備すると、人手を多く使い、駐車場も広い、料理も、なにもとやっていれば便利であっても費用が膨大なものになるのは避けられません。
費用面のことを含めても、ぜひお寺での法要を考えていただけたらと思います。