俊浩 修行奮闘記

俊浩の修行も4年目に入りました。現在、代侍者寮に配属され、本堂での法要で導師の香合を持ち、導師と一緒にお参りする役を勤めています。全ての儀式の動きを覚えないとこの役は務まりませんので、彼にとっては毎日が勉強ということになります。右の写真は1月本山の直末会新年会のお参りに行った時に撮ったものです。本山では1月には寒行をします。鶴見の町に托鉢に出ます。その日は東京でも珍しくみぞれの降る寒い日でした。修行僧の衣を繕ったり、様々な手助けをしてくださる白慈会の婦人部の皆さんが、托鉢に出かける修行僧を送ってくださる場面に、偶然出くわしました。薄い雨合羽と、雨でも擦り切れないように特別に作られたビニールのわらじで、役目上先頭きって飛び出して行きました。厳しい修行の中でも、周りから暖かく見守ってもらえる豊かさを感じて修行に励んでいると感じました。

clip_image002 また、修行僧からなる組織「三松会」の会長を仰せ付かっており、一番の仕事は7月の盆踊りの執行です。鶴見ではこの盆踊りは有名で、お盆の期間中、毎日数千人の踊りの輪ができます。夜店も出るので香具師の親分への挨拶も欠かせないとのこと。様々な経験をさせてもらえるチャンスを、最大限活用してもらいたいものです。因みに7月からは本堂で儀式の際、お経を読み始める堂行(どうあん)という役に付く予定です。その準備にお経の唱え方などの訓練を受けているそうです。本堂にてどんな経験させてもらえるか、次の報告にご期待ください。